2011年9月2日金曜日

瓦礫処理

阿蘇の杉さんから連絡です。
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最近、下記の法案が可決されたそうです。

平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法案」8月26日参議院で可決・成立。
要点
基本方針や計画は環境大臣が決定
環境省が汚染廃棄物対策地域を指定し処理方針を計画化。
一般廃棄物については自治体に処理責任が有るが、放射性物質に汚染された瓦礫は自治体では処理できないので、国が処理します。
問題は、何処でどのように処理するのか?ですが。もともと国は全国各地で処理したがってました。

http://onodekita.sblo.jp/pages/user/iphone/article?article_id=47441207
全国に先立ち、東京都(大阪、山形、愛知)が瓦礫受け入れ。4でのデータに問題がないなら、周辺住民の同意を得て早ければ10月位から全国で処理したい。
一方、国や東京都が、排煙は安全、と偽ったデータを示す可能性があるようです。
実際は焼却の際、20%弱の放射能が排煙などとして排出されている可能性も指摘されてます。フィルターあるなら大丈夫かというと、そうでもなさそうです。
一方、山形県は、県内で受け入れる廃棄物の放射性濃度を、
埋め立て処理の場合は放射性セシウムが40000ベクレル/kg以下、
焼却処理の場合は200ベクレル/kg以下
とする基準を独自に策定しました。
 4000ベクレルにした理由について、「国が設定した基準の8000ベクレル以下を参考に、さらに厳しい値に」と説明。
焼却処分については、放射性物質が焼却灰の段階で20倍に濃縮されても40000ベクレルを超えないよう200ベクレル以下としたとのこと。
しかし、横須賀の焼却施設では、汚泥の焼却灰について、300bq/kg以下のものしか最終処理業者が引き受けない(住民の反対が起きるから)ため、国の基準内の焼却灰なのに施設に貯まり、大変な問題になっています。
本日、新聞に、放射能の焼却灰をセメントで固めて廃棄する記事がありました。
しかし、こんな方法で、長期に渡り放射能を閉じ込めることができるのかは甚だ疑問ですし、自分の家の近くに出来たら嫌です。
このままゆくと、来月にも、全国各地での焼却をします!
と国に宣言される可能性もあるのかなと、恐れています。
もう一つは、腐葉土の話です。
農林水産省は、200Bq/kg以下の下水汚泥は肥料として利用可とし、腐葉土や牛ふんなどを原料とするものを含めて肥料は400Bq/kg以下を基準とした。
「400Bq/kgの肥料を農地10aに年2t使うと農地の放射能濃度は毎年5Bq/kg増加するが、減衰も考慮すると増加分は100Bq/kg以下に抑えられる。」
ホームセンターなどで売られる腐葉土は栃木に生産者が集中していて、全国流通しているが、農業利用の肥料は広域流通していない。

農業利用の腐葉土は本当に大丈夫なのでしょうか?
国は、食品の放射能の基準をとても緩くしてしまいました。
( 肥料は400Bq/kgなのに食品が500Bq/kg!逆転現象!)
国に任せておくと、農産物の放射能の値が国内基準ではOKでも、国際基準ではNGとなるし、健康被害が出る可能性もあります。
まだ汚染されてない全国各地では、放射能汚染瓦礫も汚泥も肥料も受け入れず、安全な農産物を生産できる、安全な町として存続していけるよう意志を示す必要があると思います。
国が保障といっても、所詮は税金。福島の事故で農協は290億の障害賠償を求めたが、15%しか支払われていません。全国の農地が汚染された時、その莫大な損害賠償を、税金で賄えるかは甚だ疑問です。福島県は、瓦礫の処分場は作りたくないと言うが、だからといって、全国で焼却処分を実行して、煙やらで放射能が拡散するのは危険です。やはり、どこか一ヶ所にまとめて保管すべきと感じています。
もし何か働きかけることができるなら、みなさんそれぞれの地元でよろしくお願いします。あらかじめ調査議論して明確にしておく必要があるのかなと感じています。
しかし、先の法律ができた現状では、国から焼却処理をお願いされたときに、県としてはどう対処していくべきなのか?

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