2011年9月13日火曜日

共和町プルサーマル陳情書

プルサーマル計画撤回陳情、消滅へ
共和町議会委 傍聴席から怒号
【共和】町議会原発対策特別委は12日、町内の市民団体「プルサーマルを知ろう」後志住民ネットワーク(小林芳子世話人)が提出した「プルサーマル計画の白紙撤回」などを道に求める陳情を審議したが、継続審査とした。議会は11月末で任期満了となり、採択していない陳情は審議未了として消滅する。
 審議では「やらせがあったことは北電も認めており、白紙撤回してもいいのでは」との意見も出たが、「プルサーマル燃料を使用した福島第1原発3号機の検証を待ちたい」「町議会でも北電役員の参考人招致を求めており、その後に審査すべきでは」などの慎重意見が多数を占めた。
 継続審査となったことに、小林さんは「町議選前に重大な判断を下すことを避けたかったのでは。もっとプルサーマルの危険性について勉強してほしい」と残念がった。
 特別委に先立つ本会議の一般質問には、札幌の市民らを含む10人が傍聴に訪れ、「脱原発」を求める不規則発言が繰り返された。
 長谷川光彦議員は8月の泊原発3号機営業運転再開の際、道が4町村の意見を聴取しなかったことをただした。山本栄二町長は「営業運転の了解は国が責任を持ってするもので、もともと地元4町村の意見を聞く仕組みになっていない」などと答弁。これに対し、傍聴席からは「町長は容認したんですか」などの声が飛んだ。
 井田一則議長は傍聴席に向かって「場合によっては退席していただきます」と注意したが、その後も不規則発言は止まらなかった。休憩中には傍聴席の女性が立ち上がり、「無責任な答弁に驚いた。泊原発で事故が起きたら共和町に責任を取ってもらいたい」と発言し、自ら退席するひと幕も。
 こうした反原発派の動きについて、町職員は「(2009年の)プルサーマル計画承認の審議の時以来」と話した。(長谷川善威)

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