2011年8月30日火曜日

脱原発後志

29日北海道電力泊原子力発電所からおよそ30km圏内にある後志全域の脱発関係の市民グループの代表や個人、町議など、42名が、倶知安町に集合し、今後泊原発を止めるためにどのような運動を展開しいったらよいか、初めての会議を開催しました。

 主な参加者 ピース・チャイルド・フューチャー(PCF) 倶知安町6名
      泊原発を止める会  余市町3名、仁木町2名、小樽市1名
      脱原発ネットワーク・ニセコ  ニセコ町3名
      「プルサーマルを知ろう」後志住民ネットワーク(ぷしね)
      共和町2名、ニセコ町3名、倶知安町1名、神恵内村1名
      岩内原発問題研究会  岩内町2名
      原発問題後志住民会議  岩内町1名
      後志平和運動フォーラム後志連絡会 蘭越町1名
      脱原発ネットワーク・赤井川  赤井川村2名
      ここいら情熱発電所  喜茂別町2名
      原発いらない小樽市民の輪  小樽市1名
      倶知安町:町議・商工会(観光協会)メンバー・住職・主婦、
      共和町の農家、ニセコ町の町議、蘭越町で勉強会を始めた個人、
      喜茂別町・札幌市の個人、
      報道関係(STV、NHK、北海道新聞)

会議の内容・・・各団体からの取り組みの提案および情報交換
  他に泊発電所周辺原子力防災計画について、岩内原発問題研究会の佐藤英行氏(本年、岩内町議に初当選)から、詳しい資料を配布して補足説明


1.泊原発の停止・廃炉を求める議会意見書の採択
・すでに採択された例
余市町議会(6月定例議会)…過半数で採択される条例なので内容は妥協なかったが全会一致で採択された。請願書・陳情書の形式にこだわらず、町議の協力を仰ぎ、道議・役場担当者などとも文面を検討。意見書案を提出したメバーで議会を傍聴、TV報道もあった。町議選挙の直前でもあったことから、聴が、当初反対を表明していたK党が賛成にまわる圧力となったのでは。
  
倶知安町議会(7月臨時議会)…全会一致のみで採択の条例であり、余市よりも多少文面で妥協したが、ほぼ同一の内容。委員会での審議となり、意見書案を提出した市民を招聘して意見を述べた。

・9月定例議会に向けて、意見書案をすでに提出
ニセコ町(6月議会でも提出し継続審議)、真狩村、蘭越町…倶知安町の見書とほぼ同じ文面
・9月定例議会に向けて、意見書案の提出準備中
喜茂別町…倶知安町とほぼ同じ文面
赤井川村…主婦の目線で、停止・廃炉を求める道に対する意見申し立て「自然エネルギー宣言都市」制定条例を求める陳情書を村民の署名(現在60名)を添えて提出(ただし、意見書と条例案は未策定)、村議会内に原発問題別委員会ができた。
古平町、積丹町、仁木町…余市町、倶知安町の意見書を参考にそれぞれ提出予定
仁木町では、7月末の村議会において、村議候補全員に原発に関するアケートをとり、結果を新聞折込等で公表、アンケートに回答しなかった議員は前回より大幅に得票を減らし落選。
・6月定例議会で不採択の町村
小樽市…6月定例議会で7団体より意見書案が出されたが、泊原発停止をめた5団体のものは採択されず、防災計画の見直しや、総論的な脱原発・自然ネルギー推進の意見書のみ採択。
・ 今後、今回会議に参加していない町村(黒松内町…脱原発意見書は採択済、牧村、京極町、寿都村、留寿都町)にも協力者をみつけて意見書採択を求める。
町外の団体から陳情書を提出することもできるが、そこまではしない。
・ 原発交付金を受けている地元4町村(泊村、神恵内村、岩内町、共和町)は、今回選挙で初めて脱原発派の町議がやっと当選した段階であり、原発維持が多数な議会での意見書採択はまだ難しい。
・北海道議会に対する意見書採択の陳情・請願も可能
ロビー活動をすることが重要。

2.脱原発宣言・条例の直接請求(有権者の50分の1の署名で可能)
   倶知安町で「脱原発宣言決議(案)」を提出予定
   
泊から200KMの上士幌町で「原発いらないまちづくり条例」を求めて署活動中
   
3.「俱知安町脱原発決議」案
  倶知安町笠原・竹内両議院による同町の、グローバルな原子力に対する姿勢明確化を示す責任感ある意思表明。(拍手)

4.北電・北海道に対する公開質問状、首長に対する要請
  多くの団体、個人が今までに試みた。過去の例、今後提出予定の文面紹介。しかしほとんどは、全く回答なしのまま。

5.廃炉を目指す訴訟
  今回は話題にする時間なし。勝訴することよりも、裁判の過程で、北電や北海道などに、
ウソをつかずに情報を公開する義務が生ずることに、大きな意味がある。
http://nonuke-h.greenwebs.net/tomarihairo/index.html

6.公開説明会(ヒアリング)・討論会(シンポジウム)の要請
九電玄海原発の運転再開に関する住民説明会を国・県・九電に対してめた市民団体の要請文と、市民団体が求めた説明会の具体的なあり方についての資料を配布。これを受けて、市民の要求とはかなり違う限定した形での住民説会が国によって行われ、メールにより広く意見を受け付けることになったが、電の組織的やらせメール問題が発覚して、玄海原発の運転再開は無理となり、結果的に北電の泊3号機が国内における福島事故後初の営業運転再開の原発となった。しかし、高橋はるみ道知事は、運転再開に当たり4町村の首長への電話確と、与党の自公が多数を占める道議会で意見をきいただけで、4町村以外の10km圏外の市町村長の意見もきかなかったし、地元の生の声は全く無視した。
2日前の新聞報道により、過去の泊3号機のプルサーマル導入の決定至った住民シンポジウムにおいて、北電組織くるみで参加者を動員して賛成意見を述べる「やらせ」があったことが発覚し、北電側もこれを認め、プルサーマの来春導入はとりあえず凍結と本日発表があった。
我々市民団体は連帯して、防災基本法に定められた10km圏内の住民けでなく、事故があれば避難地域となりうるほぼ30km圏内の後志全域の住民対象とし、泊原発の安全性についての公開説明会を行うことを、意見書を提出た議会等とも協力して道や北電に要求したい。公開討論会という形では、なかなか北電が要求に乗ってこないので、道民の安全を守る責務のある道(+国)に対し、北電とともに説明責任を求めて、公開説明会を開催させ、その場において民の質問や意見もぶつけられるようにしたい。

7.北海道には、2001年に制定された「新エネルギー制定条例」がありここで既にはっきりと脱原発ということが打ち出されている。この条例も楯にて、泊原発の停止・廃炉に向け闘って行きたい。
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kke/johrei/johrei.htm

次回会合は、議会意見書などが出揃い、公開説明会の要望書などのたたき台をつくり、10月中旬頃開催予定。

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